屋上のあるアパート
沖縄で暮らしていた7年間のうち
6年間を過ごした1DK37000円のアパートには
住居人が自由に使える屋上があって、そこは
私のとても好きな場所でもあった。
残業がつづいて疲れたとき
なんだかパワーが足りないときは
屋上へつづく狭い階段を上って
屋上から見える広い空を眺めたものだ。
真夜中の星空も綺麗だけれど、
私の一番好きだった空は夕暮れどきの空の色。
うすーいピンクから紅に近い色へ変わる夕焼け空。
あぁ、今日も一日ありがとう。
そんな気分になれるひとときだった。
懐かしいなぁ。
最近読んだ本。
屋上のあるアパート / 阿川佐和子著
春にドラマ化にもなったこの本。
これを読んでいたら、なんだか沖縄時代のことを
たくさん思い出した。
アパートの屋上のこともそうだけど、
毎日のように会っていた仲間たちのこととか。
みんなそれぞれ年齢も仕事もバラバラだったり、
中には外国人もいたりして、ちゃんぷるーな感じが
とても楽しかった。
今はなかなか会えないけれど、
みんなが笑顔で幸せに暮らしていてくれたらいいな。
たまにはしみじみと
そんなことを想ってしまった1冊。
好きだな。こういうの。
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