四十九日のレシピ

hal

2010年10月22日 09:39




図書館に予約をいれてから数ヶ月、
忘れたころにやってきた本。

四十九日のレシピ / 伊吹有喜著


最近読んだ本の中で、
いや、今年読んだ本の中で、
一番心に響いた一冊。



妻に先立たれ気力を失っていた夫の元に
妻の教え子だったという女の子が現れる。
妻から渡されていたという「レシピ」を持って。

自分の四十九日の法要には、
このレシピでお料理を作って宴会をしてほしいというもの。

その他にも、
残された家族がいままで通りの生活ができるよう
愛情の込められたレシピが準備されていた。



読み進んでいくうちに、
止まらなくなり一気に読んでしまったのだが、
終盤には胸の奥にグッとくるものを抑えられず
涙が止まらなかった。
悲しい涙ではなくて、心が温まる涙。

それを見ていた夫も読んでみたいといい
これまた一気に読む。

夫も涙ながらの読書。



たまに夫婦で
オレが先に死ぬ、いや私が・・
みたいな話しをするのだけど
本当のところはどうなるのかわからない。

でも、どちらが先に逝ってしまっても
残された者をおもう気持ちのある夫婦で
これからもいられたらと思う。


四十九日のレシピ

2011年早春にNHKドラマ化決定!





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