四十九日のレシピ
図書館に予約をいれてから数ヶ月、
忘れたころにやってきた本。
四十九日のレシピ / 伊吹有喜著
最近読んだ本の中で、
いや、今年読んだ本の中で、
一番心に響いた一冊。
妻に先立たれ気力を失っていた夫の元に
妻の教え子だったという女の子が現れる。
妻から渡されていたという「レシピ」を持って。
自分の四十九日の法要には、
このレシピでお料理を作って宴会をしてほしいというもの。
その他にも、
残された家族がいままで通りの生活ができるよう
愛情の込められたレシピが準備されていた。
読み進んでいくうちに、
止まらなくなり一気に読んでしまったのだが、
終盤には胸の奥にグッとくるものを抑えられず
涙が止まらなかった。
悲しい涙ではなくて、心が温まる涙。
それを見ていた夫も読んでみたいといい
これまた一気に読む。
夫も涙ながらの読書。
たまに夫婦で
オレが先に死ぬ、いや私が・・
みたいな話しをするのだけど
本当のところはどうなるのかわからない。
でも、どちらが先に逝ってしまっても
残された者をおもう気持ちのある夫婦で
これからもいられたらと思う。
四十九日のレシピ
2011年早春にNHKドラマ化決定!
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